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事例 親名義の空き家を売りたい

  
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事例 親名義の空き家を売りたい

よくある相談事例として、老人ホームに入所している親名義の家を売りたいというケースがあります。

過去にお父さんの相続をご依頼いただいた方が、今度はお母さんが老人ホームに入所して家にはもどらないという方がご相談に来られます。

時には親の介護にかかるお金をお子さんがけっこうな金額を立替えていたりするので、このままだとお金がもたないよ。という状態の方もいます。熱心に親の面倒を見る方ほど負担が重くなるというのが辛いところであります。

さて、不動産を売る場合、本人(親)の判断能力が充分であることが必要です。

法律的には、不動産の売買契約は「難易度が高い法律行為」に入りますから、しっかり契約内容を認識しないといけません。

売買契約時と決済時に充分な判断能力があるのか。無ければ「法律行為」が成り立たないので売買に至りません。また、不動産を売ると譲渡所得税や親の住民税が上がったりと、支出が増えることがあるので、事前に親の収入状況を確認し、税理士さんにどんな特例が適用できるか、税金がどれだけかかるかを確認しておくことも必要です。場合によっては「相続」を待つということもあります。

そのうえで私共は、土壇場でやっぱり売買できません!とならないように、売却を進めていきます。

まずは老人ホームにいるご本人(親)に会いに行きます。相談者のお子さんが大田区在住でも、親が東京都外にいることもあるので、ちょっと大変なこともあります。

ご本人(親)に面談して、いままで住んでいた家を売ることを充分に理解してもらい、お子さんに売買に関する権限を委任してもらいます。

次に、このようなケースに丁寧に対応できて菱田司法書士法人のお客様に真摯に対応してくれる不動産会社何社かにお子さんと面談、査定をしてもらいます。不動産取引に不慣れが方がほとんどなので、私共も売主さんとなるお客様が理解しづらいことや、不動産会社に伝えづらいことをフォローします。

不動産会社によって価格以外にもサービスが異なりますので条件に合う会社と取引していただくのがいいですね。

売買契約が済んだら、速やかに決済を迎えられるように不動産会社に頑張ってもらい、ご本人(親)が売買をすることを認識していることも確認し、代金決済を迎えます。

売却できたら税理士さんに税金関係のことを引き継いで、ひと段落となります。この後は親が遺言書を書きたいという時や、成年後見制度の利用を考えたいという時にご支援をしております。

あまり知られていないと思いますが、こうやってご高齢が不動産を売却する場合でも、取引が安全に行われるように司法書士の力で支援しております。

成年後見や民事信託の業務に取り組んでいると、どうしても高齢者が当事者となる取引が多くなります。

親の都合、子供の都合、家族の都合、不動産を買う人の都合、いろんな立ち場の都合がありますが、菱田司法書士法人が関与することで「安全な取引」と、「親の生活を支える体制」の実現に貢献できると考えています。

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