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菱田司法書士法人が解説する「相続と不動産 登録免許税の基礎知識」
東京都大田区にある菱田司法書士法人は、長年にわたり相続や不動産登記に関するご相談を数多くお受けしてきました。特に「相続した不動産の名義変更に登録免許税がかかると聞いたが、仕組みがよく分からない」「自分で手続きできるのか不安」といった声をよくいただきます。相続と不動産登記は密接に関わっており、登録免許税はその要となる存在です。相続が発生した際、不動産をそのままにしておくと、売却や相続税の申告に支障をきたすことがあります。菱田司法書士法人では、昭和八年の創業以来、地域の皆さまとともに歩み、法的な観点から安心と信頼を提供してきました。この記事では、相続、不動産、登録免許税の基礎から具体的な計算方法、注意点までを詳しく解説し、初めての方にもわかりやすく理解していただけるよう丁寧にご案内します。

目次
相続と不動産の基本知識
相続による不動産取得とは
相続とは、被相続人(亡くなった方)の財産や権利を法定相続人が引き継ぐことです。不動産は現金や預貯金とは異なり、「登記」という法的な手続きを行うことで初めて所有権が移転したと認められます。登記をしなければ、名義上は被相続人のままであり、売却・担保設定・名義変更が行えない状態が続きます。東京都大田区のように住宅地が多い地域では、相続による不動産登記の手続きは特に重要です。登記の際には、登録免許税が必要になりますが、これは不動産の評価額に基づいて算出されるものであり、正確な計算が求められます。
相続登記の義務化と背景
これまで相続登記は任意でしたが、令和六年四月から義務化されました。これは、登記されない不動産が増えたことで所有者が不明となり、土地の活用が困難になるという社会問題に対応するための法改正です。正当な理由なく登記を怠ると、十万円以下の過料が科されることもあります。相続登記を早めに行うことで、将来的なトラブルを防ぐことができるほか、相続税の申告にもスムーズに対応できます。菱田司法書士法人では、登記義務化に伴う最新の法制度にも対応し、お客様一人ひとりに適したアドバイスを行っています。
不動産の登記に必要な書類
相続登記には、被相続人と相続人の戸籍、除籍謄本、住民票の除票、遺産分割協議書、印鑑証明書などの書類が必要です。これらの書類は正確さが求められ、少しの誤りでも申請が受理されない場合があります。相続手続きでは戸籍の収集範囲が広く、特に代襲相続や再婚歴がある場合は確認に時間がかかります。菱田司法書士法人では、戸籍取得や書類作成を代行し、最短で登記完了まで導くことが可能です。
相続関係説明図の重要性
登記申請の際、相続関係を明確にするために「相続関係説明図」を添付することが推奨されています。これは、被相続人と相続人の関係を一覧化したもので、戸籍の代わりに提出することができます。説明図を添付することで、戸籍原本の返却を受けられるだけでなく、登記審査もスムーズに進行します。複雑な家系関係がある場合や相続人が多い場合は、司法書士による正確な図面作成が必要です。
相続登記を専門家に依頼するメリット
相続登記は自分で行うことも可能ですが、書類の不備や登録免許税の誤算などで再提出となるケースが多くあります。司法書士に依頼することで、書類の収集、評価証明の確認、税額計算、登記申請、完了報告までを一括して任せることができます。菱田司法書士法人では、不動産の現状確認から登録免許税の算出までを総合的にサポートし、確実で効率的な登記手続きを実現します。

登録免許税の仕組みを理解する
登録免許税とは
登録免許税とは、登記や登録を行う際に課される国税です。不動産登記の際に所有権移転登記や抵当権設定登記などを行う場合、それぞれに税が課されます。相続で不動産を取得する際にもこの税が必要となり、固定資産税評価額に一定の税率を掛けて算出します。売買や贈与と比較すると税率は低いものの、登記の数や不動産の評価額が高い場合は金額が大きくなることもあります。正確な計算が行われていないと、余分な費用が発生するおそれがあります。
相続登記における税率
相続による不動産登記の登録免許税は「固定資産税評価額 × 0.4%」で計算されます。例えば評価額が三千万円の場合、登録免許税は十二万円になります。売買登記(二%)や贈与登記(二%)に比べて低率であり、相続による登記の優遇措置の一つといえます。相続登記の際に必要な登録免許税を正確に把握するためには、評価証明書を確認することが欠かせません。
不動産の評価額の確認方法
固定資産税評価額は、市区町村が発行する「固定資産税評価証明書」で確認できます。評価額は毎年変動するため、必ず相続発生年のものを用いる必要があります。固定資産税納税通知書にも記載がありますが、複数の不動産を所有している場合は、登記対象のものを特定して確認することが大切です。誤った評価額をもとに登録免許税を計算すると、過少申告や過剰納税につながることがあります。
登録免許税の軽減措置
相続や災害、共有物分割など特定の条件に該当する場合、登録免許税の軽減が受けられることがあります。例えば、被災地で再建を目的とした登記や、一定期間内に行われる共有物分割登記などが対象です。制度の適用には条件があり、法務局や税務署への確認が必要です。菱田司法書士法人では、最新の法改正や特例措置にも対応し、負担を最小限に抑えた登記をご提案しています。
登録免許税を正確に計算するために
登録免許税の正確な算出には、評価額、登記の種類、不動産の性質を総合的に判断する必要があります。税額の誤算による再申請は時間と費用のロスにつながるため、最初から専門家に依頼することが賢明です。菱田司法書士法人では、相続・不動産・登録免許税の知識を総合的に活用し、正確で安心な申請を実現しています。

不動産の種類と登記の違い
土地と建物の登記の違い
土地と建物はそれぞれ独立した不動産として扱われ、登記も個別に行われます。土地のみを相続する場合と、建物を含む場合では登録免許税の課税額が異なります。土地と建物が別々の評価額を持つため、それぞれの固定資産税評価証明書を用意しなければなりません。
区分所有建物(マンション)の場合
マンションなどの区分所有建物を相続する場合は、専有部分の登記と敷地権の登記が必要です。敷地権とは、建物の床面積に応じた土地の持分権のことで、これも登録免許税の対象になります。記載内容が複雑なため、専門家のサポートが不可欠です。
共有名義の不動産
相続人が複数いる場合は、共有名義での登記が一般的です。共有登記では各相続人の持分に応じて税額を按分して計算します。遺産分割協議後に単独名義に変更する場合は、再度登記が必要となり、再度登録免許税がかかります。早期に分割をまとめることが負担軽減につながります。
相続放棄がある場合
相続放棄をした相続人がいる場合、放棄した方を除いた相続人で登記を行います。放棄の証明書を添付することで、法務局が確認を行い登記を受理します。このような場合、書類の構成や添付方法が複雑になるため、専門的な知識が求められます。
借地権・借家権の扱い
借地や借家も相続の対象となりますが、所有権とは異なり契約上の権利義務を引き継ぐ形になります。地主との契約内容を確認し、名義変更や契約更新の手続きを進める必要があります。登記が伴う場合は地主との協議が欠かせません。

相続登記の流れと期間
手続きの流れ
菱田司法書士法人では、まず不動産調査から開始し、評価証明の取得、登記簿確認、戸籍収集、遺産分割協議書の作成、登記申請、完了確認までを一貫してサポートします。専門的な判断を要する書類も多く、初めての方がご自身で進めるには困難な部分が多いですが、司法書士が関与することで効率的かつ確実に進行できます。
申請先と登記所
相続による不動産登記は、不動産所在地を管轄する法務局に申請します。東京都大田区の物件であれば東京法務局城南出張所が管轄です。書類の不備や誤りは不受理となるため、提出前の確認が大切です。
登記完了までの期間
登記完了には通常二〜三週間程度かかりますが、書類不備や混雑状況によっては一か月以上かかることもあります。余裕をもって申請を進めることが大切です。
登録免許税の納付方法
登録免許税は収入印紙を申請書に貼付することで納付します。電子申請の場合はオンラインでの納付も可能です。金額の誤りは再申請の原因となるため、慎重な確認が必要です。
登記完了後の確認
登記完了後は「登記識別情報通知書」が発行されます。これは権利証にあたる重要書類であり、厳重に保管する必要があります。紛失すると再発行が困難なため、保管場所を明確にしておくことが推奨されます。

菱田司法書士法人のサポート内容
相続登記の一括代行
菱田司法書士法人では、相続登記に関わるすべての手続きを一括で代行します。戸籍収集から書類作成、税額計算、法務局への申請まで、全てをお任せいただけます。
不動産評価と税務確認
相続財産のうち不動産の割合が大きい場合、評価の正確性が非常に重要です。評価額を誤ると登録免許税だけでなく相続税にも影響が出るため、専門家の確認が必要です。
遺産分割の調整支援
複数の相続人がいる場合、意見の相違が生じやすくなります。菱田司法書士法人では、公平で法的根拠に基づく分割方法を提案し、合意形成を支援します。
生前贈与や遺言書作成支援
相続発生前に準備しておくことも大切です。遺言書の作成や生前贈与を活用することで、円滑な相続を実現できます。
地元密着の安心サポート
昭和八年創業以来、菱田司法書士法人は東京都大田区で地域に根差し、信頼と実績を築いてきました。世代を超えて相談される事務所として、地域の皆さまの生活を支えています。

相続・不動産・登録免許税の実務で見落としやすい論点と最適解
亡くなった方名義の抵当権や仮登記が残っている場合の整理
東京都大田区で相続に伴う不動産の名義変更を進める際、過去の融資に由来する抵当権や売買予約の仮登記が残っているケースは珍しくありません。相続登記と同時にこれらの権利関係を精査し、抹消登記が可能か、あるいは代位弁済や弁済供託が必要かを判断することで、将来の売却や担保設定の自由度を確保できます。登録免許税は相続による所有権移転が評価額に対する税率適用、抵当権抹消は不動産の数に応じた定額課税という性質が異なるため、相続と不動産の全体設計で支払総額が変わります。菱田司法書士法人では、相続の開始から金融機関や権利者との調整、抹消原因証明情報の整備、登記申請と完了後の書類管理までを一貫して行い、登録免許税の無駄を避ける申請順序を設計します。
共有名義での一時登記と遺産分割後の持分移転の費用比較
相続人間で遺産分割がまとまるまでの時間が読めない場合、まずは相続を登記原因とする共有名義での所有権移転を行い、その後に持分移転登記で単独名義に集約する方法が検討されます。相続を原因とする最初の登記は固定資産税評価額に対する登録免許税が低率である一方、後段の持分移転は遺産分割協議を原因とする登記であり、同じく低率であっても登記件数が増えるため合計での負担が増えることがあります。相続と不動産の関係では、複数不動産をまとめて申請するか分割して申請するかで登録免許税の端数処理や事務負担が変わるため、物件数や評価額、相続人の合意状況を踏まえ、初手から単独名義に移せる設計を優先します。菱田司法書士法人は、東京都大田区の評価水準や法務局運用も踏まえて、最終コストが下がる道筋を具体的に提示します。
農地や市街化調整区域の不動産を含む相続の特有論点
相続財産に農地が含まれる場合、相続と不動産の登記だけで完結しない局面が生じます。農地法の許可や届出、都市計画上の制約、地目変更や利用区分の確認を怠ると、名義だけが移っても活用できないという事態になり得ます。登録免許税そのものは登記の有無で発生しますが、許認可の同時進行を怠ると余計な持ち戻しや再申請が必要になり、時間的コストが増大します。市街化調整区域や準都市計画区域に所在する不動産の相続では、将来の売却計画に直結する規制の読み解きが不可欠です。菱田司法書士法人は行政協議の段取りを含めた工程表を提示し、必要な書類収集と登録免許税の見積を同じ画面で確認できる体制を整えています。
海外在住相続人・非居住者が関与する場合の実務
海外在住の相続人がいる相続では、署名証明や在外公館の認証、アポスティーユや領事認証を要することが多く、相続と不動産の登記に要する期間が延びがちです。日本語以外の文書を添付する際は翻訳文が求められ、登記原因証明情報と整合することが重要です。登録免許税の額自体は住所地によって変わりませんが、手続の遅延により固定資産税の名寄せや通知送付先の変更が間に合わず、管理面の不都合が生じることがあります。菱田司法書士法人では、東京都大田区にいながらオンラインで本人確認と書類案内を進め、国際郵送やデジタル公証の要件を整理し、相続と不動産の名義変更を安全に完了させます。
境界・地積の不一致リスクと相続登記の前後関係
古い登記簿や公図では、現況と面積や形状が一致しないことがあり、相続と不動産の登記を急いで済ませた後に売却段階で境界確定や地積更正が必要となる例が見受けられます。地積更正や分筆は別の登記であり、登録免許税の性質も異なるため、工程の前後を誤ると二重の費用や工期の延伸につながります。東京都大田区の密集市街地では隣接地権者調整の時間が読みにくく、相続と不動産の売却計画を同時に立てる必要があります。菱田司法書士法人は、測量士と連携して最短経路の工程を設計し、登録免許税と測量費の総額最適化を図ります。

東京都大田区の相続不動産を守り活かすための計画立案
現金化か保有かの意思決定と税務・法務の両面試算
相続で取得した不動産を売却して現金化するのか、賃貸等で保有活用するのかは、家計の資金需要、固定資産税負担、建物の老朽化、相続人間の居住ニーズなど多面的な要素で決まります。登録免許税は登記の都度確実に発生するため、名義変更、抵当権抹消、場合によっては地目変更や分筆など、一連の登記計画を束ねて費用と期間を見通すのが合理的です。相続と不動産の選択肢を数値化し、売却時期や賃貸収支、修繕計画を織り込んだ意思決定を行えば、感情論に流されない合意形成が可能になります。菱田司法書士法人は、東京都大田区の価格帯や空室動向も踏まえた実務的な比較資料を作成します。
古家付き土地の活用と建替え時の法規・費用整理
古家付き土地を相続した場合、解体して更地にするか、リフォームして賃貸に回すか、建替えて自用するかで必要な手続が大きく変わります。相続と不動産の手続では、法令上の制限やセットバックの要否、建築確認の見込みを早期に把握し、将来の計画に合致した登記とすることが大切です。解体後の滅失登記、建替え後の表題登記や所有権保存登記、金融機関の担保設定登記など、段階ごとに登録免許税が発生します。菱田司法書士法人は、工務店や設計者と並走し、登記と資金計画のタイムラインを一本化します。
区分マンションの相続と管理組合・長期修繕計画の確認
大田区では区分所有建物の相続相談が多く、専有部分の所有権移転登記と敷地権の持分移転登記を整合させることが不可欠です。相続と不動産の実務では、管理規約や使用細則の確認、滞納金の承継関係、長期修繕計画の内容を早期に把握し、今後の保有コストと資産価値の見通しを相続人が共有することが重要です。登録免許税の金額自体は評価額に基づき機械的に決まりますが、保有継続か売却かの判断で長期収支は大きく変わります。菱田司法書士法人では、相続と不動産の観点から管理組合との連絡調整まで含めて並走します。
自筆証書遺言・公正証書遺言それぞれの登記実務
遺言で相続分や受遺者が指定されている場合、登記原因は遺言に基づく相続や遺贈となり、必要書類や添付情報が変わります。自筆証書遺言は法務局の保管制度を利用しているか否かで検認の要否が異なり、手続きの所要期間に直接影響します。相続と不動産の登記を迅速に行うには、遺言の形式的有効性をまず点検し、登記原因証明情報の作成方針を固めることが先決です。登録免許税は原因の違いで変動する場合があるため、文言解釈を誤らないことが実務の肝となります。菱田司法書士法人は遺言起案の段階から登記実務を見据えた表現を提案します。
家庭裁判所調停・審判と登記の接続
相続人間で合意ができず調停や審判に進む場合、成立調書や審判書に基づく登記が必要になります。調書の記載が登記実務に適合していないと、相続と不動産の登記で補足合意や更正が求められ、時間がかかります。登録免許税は登記原因が裁判所の審判に基づく場合でも原則計算に従いますが、添付書類の整備と記載の整合性が運用上の重要点です。菱田司法書士法人は、裁判所手続と登記手続の接点を押さえ、成立直後に申請できるスキームで迅速に名義を確定させます。

Q&A
Q 登録免許税はいつ支払いますか
A 登記申請時に支払います。収入印紙や電子納付での対応が可能です。
Q 相続登記の期限はありますか
A 令和六年から義務化され、三年以内に登記を行う必要があります。
Q 登録免許税の軽減措置はありますか
A 一定条件を満たす場合、軽減が受けられます。
Q 不動産が複数ある場合、登記はまとめられますか
A 所有者が同一であればまとめて申請できます。
Q 固定資産評価額が高い場合、節税は可能ですか
A 分割登記や共有設定で負担を減らすことができます。
Q 遺言書がある場合でも登記は必要ですか
A 遺言書の内容に基づいた登記が必要です。
Q 相続放棄をした場合の登録免許税はどうなりますか
A 放棄した人には課税されませんが、他の相続人が負担します。

まとめ
相続と不動産、そして登録免許税は密接に関係しています。正確な手続きを怠ると、後に大きなトラブルを招くこともあります。東京都大田区の菱田司法書士法人では、相続・不動産・登録免許税のあらゆる手続きを総合的に支援しています。地域の皆さまが安心して次の世代へ財産を引き継げるよう、確実で誠実なサポートをお約束します。まずはお気軽にご相談ください。