相続と事業承継の似ていて非なるもの
歴史小説を読んでいたら
登場する商家の跡取りは、必死であった。
商家に限らず江戸時代のシステムとして家が何代も「存続」することが前提である中で、事業承継はどのようなものであったのだろうか。
きっと「跡目を継ぐ」ということは、一家や従業員を養い続けること、家を存続・繁栄させることの責任をすべて背負うことになる。
それはそれは、大変な責任であると思う。
武家であれば、お家断絶を免れるために家長が切腹する訳で「家」を継ぐことは命がけの出来事であろう。
何代も家が存続をすることを最上級の価値と捉えていた時代と現代では、私のような跡取りの立場はどう違うのであろうか?
その時代の「跡取り」すなわち後継者は、「いつでも家長の代わりを務まる。」存在であったらしい。
どんなに若くても、幼くても変わらず「跡取り」なのだ。
つづく。